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140話

実は私は蕭浅を恐れていない。

蕭浅が絶対に簡単に対処できる相手ではないことは確かだ。だが私が本当に恐れているのは、蕭浅の側にいる凌風だ。前回彼は敗れたが、むしろ敗れたからこそ、今回の件には必ず関わってくるだろうと思うのだ。

私は蕭浅のようなレベルの相手と接触したことはない。

しかし凌風は、すでに長い間私を悩ませている。

なぜだか分からないが、彼はとても厄介な人物だと感じてならない。

瑶姉さんからの電話……

少し考えてから、出ることにした。

「どこにいるの?」

瑶姉さんの声は切迫していた。

私は街にいると答えた。

「正気?今でも街を歩き回るなんて!本当に若いやつらにナイフで刺されても平気...