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991話

しかし今、彼らが立っている場所はあまりにも目立ちすぎる。今は誰にも見られていないが、一度誰かが入ってきたら、間違いなく丸見えになってしまう。

潘婕はそんな姿を誰かに見られたくなかった。見つかったら、自分が色情狂の女だと思われてしまう。

だから潘婕は我慢して言った。「いいわ、試すなら試してみる。でも人目につかない隅っこを見つけて。誰かに見つかるわけにはいかないから」

「それくらい簡単さ。倉庫には暗い場所がいくらでもある」

林晋は潘婕が承諾さえすれば、あとは何も問題ではなかった。工場の倉庫は広大で、二人きりになれる場所を見つけるのは容易いことだった。

潘婕の手を引き、林晋は人が通らない場所へと...