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836話

「でもソダはこの人が陳隊長の手下だと言ったのか?」二狗子はさっきは確かに冷や汗が出るほど怖かったが、今はすっかり落ち着いていた。

ソダが言っていたのは、自分のことではないかもしれない。

そうであれば、あまり大きな隙を見せる必要はない。だから銃を取り出そうとした手も体の前に戻した。

蒋国忠がソダの写真を手に取ると、口元を震わせ、信じられないという表情で言った。「小柔、俺は蒋国忠はお前にどんな仕打ちをしたというんだ?」

「柔姉さん?」二狗子は蒋国忠の言葉を聞いて驚いた。

ソダが突き止めたスパイが柔姉さんだって?まさか、柔姉さんはかつて蒋国忠が黒虎のもとに送り込んだ内通者じゃなかったか?

どうして今...