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829話

「自分で何とかしろよ」と二狗子は言った。

彼も実際こういった事を処理するのは得意ではなかったが、むしろ慕思には相当興味を持っていた。こちらまで来てくれたのだから、もう慕思が自分に何か策を弄しても怖くはなかった。

食卓では、二狗子は直接慕思と酒を交わし始めた。

「さあ、まずは一本開けましょう。将軍と蒋先生の素晴らしい協力関係を祝して」と慕思は先に酒瓶を取り、二狗子とぶつけながら言った。

二狗子はすっかり呆気に取られた。

テーブルの上に並んでいるのは全部洋酒じゃないか?いきなり一本まるごと?しかし慕思が飲んだ以上、自分も引くわけにはいかない。彼も仕方なく付き合って飲み、飲んでいるように見せた。

一...