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823話

彼女たちは時々方老人を訪ねることはあっても、庭園内には彼女たち専用の部屋が用意されていた。陳夢妍は方若柳につかまると、そのまま彼女の部屋へと一緒に入っていった。

部屋に入ると、方若柳はからかうように陳夢妍に尋ねた。「妍妍、絶対彼氏いるでしょ？」

「いないわよ、本当に」陳夢妍はそう答えたが、実際には周于峰のことが頭から離れなかった。結局、彼と関係を持ってしまったのだから。

正直なところ、あの感覚をまだ懐かしく思っていた。

しかし、頭の中がそういった良くないことばかりではなかったので、周于峰に誘われた時も断っていた。今思えば、少し間違っていたのかもしれない。

なぜあの時、彼にチャンスを与えな...