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755話

「午後の取引の時、お前がこの箱を持っていけ。何かあったら臨機応変に対応しろ」と高峰は箱を再び施錠しながら二狗子に言った。

「わかった」と二狗子は答えた。

どうやら蒋国忠はやはりこのソーダ将軍を完全には信用していないようで、後手を打っていた。だが、もし箱の中の銃が見つかれば、ソーダに先手を打つ口実を与えることになるのではないか?

矛盾していることだが、こういった備えも必要なのだろう。

午後、全員が目を覚ました後、慕思は彼らを数台の四輪駆動車に乗せ、二狗子は高峰の指示通り、重たい二つの箱を持って行った。

出発した時はまだ早い時間だったが、約束の場所に着く頃には辺りは暗くなっていた。

約...