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686話

小虹の顔はたちまち赤く染まったが、それ以上は何も言えなかった。

彼女自身は二狗子に対して特別な感情はなかった。結局のところ、喜加とは違って恋愛目的で二狗子に近づいたわけではないし、一度快楽を味わった後は、まるで聖人のように変わり、そういったことへの興味も薄れていたようだ。

そして二狗子に言った。「狗子お兄ちゃん、これからはこんなことしちゃダメよ」

「これからのことなんて誰にもわからないだろ?」二狗子は意地悪く笑った。どうせすでにやってしまったことだ。これからも何度か関係を持ったところで何が変わるというのか?前にも起きたことじゃないか。

しかし小虹は服を整えると、すぐに真面目な表情に戻った。

そ...