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610話

「えっと、私はわからないわ」と劉妍は言った。

とにかく今の彼女は張鋭のことをとても好ましく思っていて、他のことなど考えたこともなかった。まるで張鋭は彼女の白馬の王子様のような存在だった。

だがこれはくそっ、媚薬の効果なのだ。

張鋭も先ほどの張欽のように一時の衝動で、終わってしまえば劉妍の薬の効果も切れるだろう。そうなったとき、劉妍が自分を強姦罪で訴えないとも限らない……

そう思いながら張鋭はまた尋ねた。「小狐狸精、お父さんがこんなに激しくするの好き?」

「うん、大好き。お父さんの熱いのを私のお口の中で爆発させて欲しいな」劉妍は妖艶な眼差しで言った。彼女は張鋭の動きが本当に心地よいと感じていた。...