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525話

孫小萌だけがなかなか立ち上がらなかった。彼女はまだおもちゃを挟んだままだったのだ!今すぐ立ち上がれば、周りのクラスメイトにバレてしまう。

だから孫小萌は、クラスメイトがほとんど出て行くのを待って、やっと荷物をまとめ始めた。

しかしそのとき、ある視線が彼女に向けられていた。しかも、かなり長い間見つめられていたのだ。

クラス委員長の劉鑫は前回少しだけ満足を得たものの、ずっと孫小萌を窺っていた。さっき孫小萌がおもちゃを使っていたところも全部見ていたのだ。

今、授業が終わるとすぐに彼は孫小萌のそばに歩み寄った。

孫小萌は彼を見ると不機嫌そうな顔をした。「劉鑫、またあなた来たの?前回もう許してあげたじゃ...