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366話

実は季雨は秦惠がどうやって張銘と会う約束をしたのか聞きたかったのだが、言葉が喉元まで出かかって飲み込んでしまった。

結局、ある種の質問は秦惠に直接聞くのは憚られる。どう考えても彼女はこの会社の社長なのだから。

しかし秦惠は遠回しにすることなく、その思考能力は本当に鋭かった。さっき季雨と張銘が、張銘を誘ったのは自分だと言っていたのだから、張銘はきっとチャットの履歴を季雨に見せたのだろう。

だから秦惠は率直に言った。「私が彼の小説を読んで知り合ったのよ」

「なるほど」

秦惠が話し終えると、季雨は小さく頷いた。だが今、彼女はまだ張銘と繋がったままなのだ！

こんな状態で秦惠と話すのは本当に気...