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365話

「夜中ということもあって、オフィスビルにはほとんど人がいなかったので、季雨はドアに鍵をかけていなかった。

秦慧が入ってきた時、張鉄も季雨も呆然とした。

しかし秦慧も同様で、季雨が若い男と交わっているのを見て、怒りを露わにした。「よくもオフィスでこんなことができるわね?」

「秦社長、これは誤解です……」

自分の上司が怒っているのに気づいた季雨は慌てて説明しようとしたが、体を前に動かした拍子に、張鉄のものが彼女の体のより深いところまで届いてしまった。思わず艶めかしい声が漏れた。

秦慧は本当に見るに堪えなかったが、もう一度見てみると、季雨と交わっている若い男がどこか見覚えがあるように思えた。

彼女は...