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361話

「張明はずっと大物作家たちのように有名になれなかったけど、彼の作品が好きなんだもん!」だから彼と話すときも、あまり欠点を指摘したりしなかった。

「じゃあ、今はどうするの?私がサブアカウントを作ったかどうかについて悩み続けるの?それとも本題に入る?」

「くそっ、そう言われると、なんか俺、ちょっと筋が通ってない気がするな」

張明と季雨が知り合ったのはあるイベントの時だった。張明は彼女の経歴を見て、ネット上でも会話を交わしていたが、きちんと対面で会ったのは数回程度だった。

季雨から自分から言ってくれなければ、張明は彼女が自分の本を読んでいることさえ知らなかっただろう。

だが読者だと分かっても...