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319話

「元々は任務を果たすためだけだったのに、秦恵がこんな風に言うから、閻辰は思わず尋ねた。

「姉さん、以前は他の男とこんなに遠慮なく楽しんだことはないんですか?」

「もちろんあるわよ。でも、姉さんはあなたが普通の人よりもっと逞しいと感じるの」

秦恵は正直に言った。確かに閻辰と同じくらいの大きさの軟弱男もいたが、中に入ってくる時の感覚はどこか物足りなかった。閻辰のような充実感がなかったのだ。

考えてみれば、あの専門に人の相手をする男たちはすでに空っぽになっている。一日に何人もの客をとらなければならず、あの体は栄養剤で支えられた空の殻に過ぎない。どれほどの本当の実力があるというのだろう?見た目だけで中...