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305話

しかし、一女性としてこれほどの地位を築き上げた方若柳には刘同も敬服せざるを得なかった。多くの上層部のリーダーや富豪たちが彼女に目をかけているのだから。

この女は並の存在ではない。刘同自身も方若柳と何か関係を持ちたいと思うほどだった。

だが、何度か出会いがあっても、刘同は彼女を手に入れることができなかった。それが彼の心をむずむずさせて仕方がなかった。こういった金持ちの坊ちゃんたちはみなそうだ。手に入らないものには諦めが悪い。

一度手に入れてしまえば、たいしたことではなくなる。

唐韵は美しく、様々な面で優れていたからこそ、彼の正式な彼女として扱われていたのだろう。だが、彼が密かに遊んだ女性...