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1007話

「二人で話していても違和感がないね。ところで、どの個室にいたの?もしよければ、君の友達にも挨拶しに行こうか?」と張致は言った。

「それはやめておいたほうが...」葉婷は困ったように答えた。

実は彼女はあの個室の連中に耐えられなくて逃げ出してきたのだった。今日は本当についていなかった。

彼女の寮のルームメイトの木来は広告会社の人を紹介すると言っていた。葉婷自身モデルのアルバイトをしているからだ。だが実際に会ったのは色狼の集まりだった。

しかも皆三、四十代の、油ぎった太った中年男たちばかり。

彼らは広告契約という餌で彼女に手を出そうとしていた。張致のような若い男性なら我慢できたかもしれないが、あ...