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219話

「小傘、林峰、お前らは俺を兄弟と思ってないのか」

俺はグラスを手に取り、怒りと悔しさに満ちた目で酒を一気に飲み干した。

俺がそう問いかけると、小傘と林峰はためらうことなく答えた。

「馬鹿言うな。お前を兄弟と思わなきゃ誰を兄弟と思うんだよ。早く言えよ、一体何があったんだ。さっさと話せ。どんなことがあっても俺たちがついてるから、女々しく黙って酒なんか飲んでるんじゃねえよ」

俺のために命を懸ける覚悟を見せる林峰と小傘の姿を見て、俺は今日あったことを話し始めた。

「お前らも知ってるだろ、俺の叔母さんは継母の実の妹じゃなくて、養子なんだ。この前、叔母さんの実の両親が突然現れて、叔母さんと再会した...