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164話

「まあいいよ、イケメン」美女は僕に媚びた視線を投げかけると、くるりと背を向けて歩き去った。

こういう夜の店で遊ぶ女は、いつも妙に色気を振りまいている。露出度の高い服装で、自分のセクシーな体をほとんど衆人の前に晒しているようなものだ。つい、ネットで見かける女性暴行事件のニュースを思い出してしまう。私から見れば、蠅は隙間のない卵には止まらないというが、露出の多い服装は、やはり大きな原因だろう。

こういう女性を見るたびに、秦蝶と叔母さんは本当に別格だと感じる。彼女たちからは独特の雰囲気が漂っていて、貂蝉、楊貴妃、西施、王昭君といった古代四大美人でさえ、二人の前では色あせて見えるほどだ。

秦蝶と...