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157話

「もちろん覚えてるわ、何か手伝えることがあれば言ってね」小小からすぐに返信が来た。

スマホの画面に映る小小の返事を見て、心が温かくなった。自分が彼女を助けたことで、彼女も恩を返そうとしてくれている。少なくとも、あの日の親切は無駄ではなかったということだ。

こんな風に考えるのはあまり良くないかもしれない。結局は情けは人のためならずだ。それよりも、もっと善行を積んだ方がいいだろう!

すぐにスマホを手に取り、小小に急いで返信した:「スマホじゃ話しにくいことがあるんだ。会うことはできる?」

送信した直後、不適切さに気づいた。特に最後の一文だ。女の子を誘うなんて、しかも互いにあまり親しくない二人では、こ...