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16話

「公式を当てはめただけで、安然は問題の半分しか解けていなかった。このままでは、もし同じ問題が本番で出たとしても、半分の点数しか取れないだろう」

安然は許颜欢の解答を一瞥し、次に自分のものを見つめた。どう続ければいいのか全く思いつかず、頭の中は真っ白だった。

どうせ許颜欢はこの問題を下書き用紙に解いていたので、安然は問題用紙を彼女の前に押し出し、諦めた表情で「もう進まない」と言った。

許颜欢は安然の解答手順を確認し、使用している公式を見て、自分の解答と照らし合わせると、すぐに問題点を見つけた。

「この公式は使わないで。さっきの問題ならこの公式でいいけど、この問題には向いてないから思考が行...