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899話

山間の窪みに小さな水たまりができ、レンズを通してそれらがはっきりと見えた。

体の一滴一滴の水滴が、陽の光を通して妖艶な輝きを放ち、まるで仙女が俗世に舞い降りたかのような印象を与えていた。

こういう光景は男を容易く酔わせる。私はもはや撮影どころではなく、レンズ越しの視線は二人の女性の姿に釘付けになっていた。

水滴が細い腰を伝い、小さな腹部を通って、最後に白い小さな布に染み込んでいくのを見つめていた。

水に濡れた布は体に密着し、下の黒いものがくっきりと透けて見えるだけでなく、かすかに垣間見える桃源郷までもがレンズに映り込んでいた。

さすがプロのモデルだ。このような状況でも表情を正しく保ち、カメラマ...