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889話

私は頷いて言った。「いいですね」

「どうだ!彼も良いって言ってるぞ」白いTシャツを着た二十代の男が嬉しそうに声を上げた。

「じゃあ、これはどうだ!」その男の歓声に満足できないようで、シャツを着たもう一人の男が上から写真を取り、私に差し出した。

写真には相変わらずあの女性が写っていたが、今回は場面が変わっていた。どちらも野外での撮影で、前の写真はツル棚の下、こちらは背の低い草むらがある空き地での一枚だった。

女性は相変わらず裸体で、両腕で胸を抱き締め、腰を曲げて膝に手を置いていた。とても愛らしく可愛らしいポーズだった。

しかし、何か違和感があった。色味が少し足りないような…。全員が私を見つめてい...