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780話

「今なら教えてもらえるよね、何があったのか!」私は懇願するように言った。本当に死にたいくらいだった。こんなところまで人を助けることってあるのか?

この世の中に、頼まれもしないのに人を助けようとする奴がいるのか?

溜まっていた不満が一気に噴き出し、李美婷はすすり泣きながら言葉を紡いだ。「全部楊楽霆のせいよ」

楊楽霆が関係していると予想はしていたものの、少し疑問が残る。あの性格で、李美婷をここまで追い詰めるようなことができるのだろうか。

彼にその気があったとしても、そんな能力はないだろう。

「二十日ほど前、私が団で練習していた時に花束を受け取ったの。名前が書かれてなかったけど、気にしなかった...