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761話

私はグラスを手に取り、一人分ずつ酒を注いで彼に渡し、乾杯を促した。

おそらく午後も仕事があるためか、彼は最初少し躊躇していたが、私が一気に飲み干すのを見て、彼も覚悟を決めて一杯を飲み干した。

私はまだ何も言わず、二杯目、三杯目と注いでいく。孫学勇は酒に弱く、顔が真っ赤になっただけでなく、目まで赤く染まりかけていた。

タイミングが良さそうだと判断し、私はグラスを置いて口を開いた。「チャンスがあれば、現状を変えたいと思ったことはないか？」

「どう変えるんだ？」

孫学勇は頭の回らない人間ではなく、すでに察していて、私の言葉に乗って尋ねてきた。

「俺のところにチャンスがある。リスクを冒す気があるかどう...