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740話

「それに彼女の舌は小魚よりずっと力強くて、もっと器用なの」

その強烈な吸引力にすぐに全身が震え、持ちこたえられない感覚に襲われ、周りの車にさえ気を配る余裕がなくなった。

車を路肩の徐行車線に寄せると、マメが吸い取る時の喉から漏れる微かなごくごくという音まで聞こえた。まるで唾を飲み込むような音に、私も喉仏を動かし、全身が熱くなる。

マメは本当に一生懸命で、毎回根元まで精一杯咥え込んでは、吸い込んで離す。

一回一回のたびに、体内のエネルギーが彼女に下腹部へと吸い取られ、そこに集まり、今にも爆発しそうな感覚に襲われる。

欲望が完全に私を飲み込み、理性などもはやなく、安全のことさえ考える余裕...