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711話

花生を噛みながら、陶冬梅は意図的に呉鵬の唇を舐めた。その仕草に、呉鵬は口の中の半分の花生を落としそうになった。

周りの人々は熱烈な拍手と歓声を上げ、観察力のある者なら呉鵬のズボンの股間に微かな反応が見られることに気づいただろう。

第一ラウンドが終わり、意外にも罰ゲームを受ける人はいなかった。しかし誰もが諦めず、互いに杯を交わし、すぐに第二ラウンドが始まった。

アルコールは雰囲気を盛り上げるためでもあり、また人を酔わせて、ミスを犯しやすくするためでもあった。

目の前の艶やかな唇の数々は、まるで色鮮やかで五味豊かな絶品料理のようで、いつまでも余韻が残る。どんな男がこれに耐えられようか。

最初は躊躇...