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662話

「こんな風に愛を維持し続けるなんて、そんな犠牲を払う価値があるの?

どれだけ続けられるの?本当に幸せになれるの?

きっと彼も私と同じように悩んでいるんだろう。時間は刻一刻と過ぎていくのに、それらの疑問はずっと私の頭の中でぐるぐると回り続けて、答えなんて見つからない。

部屋が暗くなったことに気づいた。彼が電気をつけたんだわ。

しばらくして彼はベッドから起き上がり、キッチンへ行って、カチャカチャと何かを作り始めた。

彼は料理が得意じゃないし、ずいぶん長いこと作ってなかった。何を作っているのかわからないけど、今はただ静かに横になって、何も考えたくなかった。

彼がベッドの側に麺を持ってきて、優しく私を...