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62話

「まるで厳しい冬から空調の効いた部屋に入ったようだ。世界全体が柔らかく温かいものに変わったような」

その感覚に思わず小さな声が漏れ、体は自然と軽く動き始めていた。

だが、強烈な征服欲が私を止めた。私は辛抱強く待ち、余裕の表情で彼女の欲望に燃える頬を観察した。

彼女は眉をきつく寄せ、目を半分閉じ、表情は凍りついたまま、まるで私の動きを今か今かと待っているようだった。

私は興味深そうに彼女を見つめ、微動だにせず、彼女の内側からの素晴らしい圧力を感じていた。

やがて、彼女は思わず動き始めた。

彼女の体は大蛇のようにくねり、私の上で滑るように動き、時に腰を上げ、時に下ろし、ただ私との摩擦を...