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526話

彼女と約束した。今後の結婚記念日ごとに、順番に一枚ずつ写真を開けることにすると。

全部で五十四枚の写真があり、ちょうど私たちが八十歳まで生きるのに足りる数だ。そこまで生きられるかはわからないが、それでも一枚一枚すべてを見届けたいと思っている。

ロマンチックだと感じたのか、それとも私と言い争いたくなかったのか、私の提案を聞いた彼女は意外にもあっさりと同意してくれた。

写真をアルバムに順番通りに入れ、彼女が盗み見できないように、一枚一枚の写真の端をワックスで封じ、印をつけておいた。

さらにアルバムは私が保管することに決め、彼女を寝室から追い出して、秘密の場所に隠した。

雰囲気に感化されたのか、その...