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517話

吴欣雨のように上品ではなく、張淑貞のように清らかで優美でもないが、独特の特徴を持っていた。

一つ一つの言葉に微妙な抑揚があり、よく聞くと甘えるような小さな語尾が感じられ、非常に特徴的だった。

ドアを開けると、沈曼曼がデスクのパソコンの前に座り、何かの原稿を書いて絶え間なくキーボードを叩いていた。

私を見ると、申し訳なさそうに微笑み、先に座るよう促した。

正直なところ、この部屋に入ると、沈曼曼の存在はほとんど気にならなくなった。

完全に室内の装飾や調度品に目を奪われてしまったのだ。彼女の後ろには本棚があり、中段には多くの本が並んでいた。

しかし上の段には額に入れられた数々の賞状が飾られていた...