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465話

妻は少しずつ我に返り、先ほどの狂おしい行為を思い出して顔を赤らめながらも、心の中では余韻に浸っていた。

しかし、通りがかりの人々のことを考えると、やはり受け入れられない気持ちがあった。

バッグから取り出したティッシュで綺麗に拭き取ると、下着を引き上げた。

すでに濡れてしまっていた下着は、身につけていれば不快感を覚えるだろう。そんなことは私にもわかっていた。

太ももを湿った下着で拭きながら、いっそ脱いでしまえばいいと言ってみた。

最初は嫌がっていたが、数歩歩いてみるとやはりべたつきが気になるようで、ついに意地になるように脱ぎ取り、バッグの中に押し込んだ。

思わず浮かんだ私の口元の笑みを見て、彼女...