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461話

「どう?気に入った?」彼女が好きだと分かっていても、やはり彼女の口から聞きたくて尋ねた。

足元のプリンセスシューズを見つめながら、妻は何度も頷き、くるっと回って「綺麗でしょ?」と私に問いかけた。

色の組み合わせは合っていないはずなのに、そのコントラストがかえって目を引き、妻全体をより一層活き活きと見せていた。

私はしっかりと頷いて「綺麗だよ」と言った。

彼女は嬉しそうに私の胸に飛び込んできて、大きなキスをくれた。

たった一つのキスだけでこんなに満足できる。努力は無駄じゃなかった。

彼女も笑いながらプレゼントを取り出し、本当は食事の時に渡すつもりだったと言った。灰色と白の横縞のネクタ...