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431話

喉が渇き、熱があり、体が燃え上がりそうだった。理性の糸が狂ったように揺れ、崩壊の瀬戸際にいた。

「いいよ」と言おうとしたのに、なぜか口から出てきた言葉は「いや、大丈夫だよ。先に入って」だった。

「そう?じゃあ」豆児は奇妙な目で私を見た。まるで宇宙人でも見るような目だったが、表情には依然として笑みを浮かべたまま、素足で浴室に入っていった。

浴室はガラスで仕切られてはいたが、それは普通のガラスで、しかも薄い。まるで意図的にそう設計されたかのようだった。

外から見ると、何の遮りもなく、豆児の体から滴る水滴の筋まではっきりと見えた。

すでに忘れかけていた雄々しさが再び目覚め、ズボンを突き上げ...