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413話

「じゃあ、五百元で」袁思博は片手を差し出して言った。

「銀行だと思ってるのか、ぼったくる気か!」私は不満げに言った。パソコンの中身がなければ、あのノートを売っても五百元も取れないだろう。

「じゃあ四百にしよう。コネがあるとはいえ、これ以下だと相手も納得しないぞ!」袁思博は私の態度が固いのを見て、譲歩した。

「三百だ、それ以上は出せない」災難を金で解決するしかない。私は三百元を取り出し、要るなら取れ、いらないならそれまでだという態度を見せた。

「いいよ、いいよ、三百でいいさ。お客さんのためだ、俺が少し口利きしておくよ」袁思博はさっと金を受け取った。

袁思博が得意げな様子を見ていると、彼が泥棒と通...