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388話

「いや、そんな度胸はありませんよ。それに、相手が誰なのかも分からないのに、誰に仕返しすればいいんですか」袁思博は無力感たっぷりに言った。その声からは、まだ少し恨みが残っているのが聞き取れた。

怨念があるなら話は早い。私は本題に入った。「私たちがあなたを訪ねたということは、当然相手が誰か知っているということです。今回はちゃんと報酬も払います。あなたには二十四時間彼の後をつけて、どんな悪事を働いているか見張ってもらいたい」

このような提案をして、袁思博が断るとは思わない。結局、私たちは同じ敵を持っているのだ。それに復讐もできて、お金まで貰える。こんな美味しい話はそうそうないだろう。

「それは...