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372話

曲線美しいスタイル、歩けば揺れる豊満なヒップ、長い脚と柔らかそうな胸。見れば見るほど胸の内の炎が燃え上がる。

赤いレザージャケットに腰見せのレザーベスト、超ミニの赤いレザースカート、そして真っ赤な超ハイヒール。まるで鮮やかな火狐そのもの。

いつでもどこでも漂わせる誘惑的な雰囲気と相まって、私はまるで舞い踊る蝶々が近づいてくるような錯覚さえ覚えた。

「何をボーッと考えてるの?よだれが垂れそうよ」呉欣雨のいつもの上品な声が、私を陶酔から引き戻した。

続けて可愛い鼻をしかめて「うわっ、気持ち悪い。早く拭きなさいよ」

そう言いながらも、彼女の目が本心を裏切っている。私が夢中になっている姿を彼女は密...