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202話

「ようやく手がかりが見つかりましたが、向こうからの連絡では最短でもあと一、二日待たないと確実な情報は得られないそうです」と姜兵が言った。

朱宇は沈思しながら言った。「ということは、今夜は私たち自身の力でなんとかするしかないということだな」

「ええ!」姜兵はうなずいた。

「幸福広場は9時がちょうど人出のピーク時間帯だ。涼みに来る人も、運動する人も皆出てきて、何千人もいる場所だ。尾行は難しいぞ」と私は重々しく言った。

幸福広場は大型の活動広場で、建設されてからかなりの年月が経っている。当初は高齢者の憩いの場として作られた。川沿いにあるため、やがて多くの人が夜に家族を連れて涼みに来るようにな...