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1512話

「やっと時間ができたので、あちらの連絡先に電話をかけてみた。相変わらずあの小狐狸みたいな秘書が電話に出て、私だと分かると声が甘ったるくなった。

心の中では『ヤリたいんだろ』と毒づいたが、口には出さなかった。少しおしゃべりした後、彼女は私がこんなに長く電話をくれなかったことを不満そうに言ったが、私にはおしゃべりする気分ではなかったので、少し社交辞令を交わした後、明日の朝一で検収に行く約束をした。

翌日、早朝から出かけた。

おそらく大きな案件だからか、あるいは提携先が重視しているからか、私が馬家溝に着いたときには、エンジニアも提携先の人間もすでに到着していた。

しばらく来ていなかったが、こ...