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1458話

半秒ほど固まった後、すぐに携帯を手に取り慌てて言った。「おい、誰だ?」

「あっ!俺だよ、袁思博だけど!どうした、もう忘れたのか?」電話から袁思博の声が聞こえてきた。

不機嫌そうに番号を確認すると、やはり彼からだった。

彼は続けた。「それにしても、お前の電話ずっと繋がらなかったけど、あの子と長電話でもしてたのか?」

「長電話なんかしてねえよ。用件があるなら早く言え」今は冗談を言い合う気分じゃなかった。その言葉を聞いて、むしろ胸が詰まる思いがして、不機嫌に答えた。

「昨日お前が探してた奴、連れてきたぞ」袁思博は真面目な口調で言った。

「どこにいる?」俺は眉をひそめた。

「城北の廃鉄鋼...