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1451話

「長話が多いのは仕方ないが、まるまる二ページもあるなんて。十数分も読み続けて、口が乾いてしまった。こんなに大勢の前で、小学校の音読よりも辛いじゃないか。

一体誰が書いたのか、帰ったら奨励金を減らしてやろう。

下の方で待っている人たちがそろそろ我慢の限界のようだから、飛ばし読みで終わらせるしかない。

テープカットと言っても、実に寂しいものだ。重要人物は誰一人来ておらず、ほとんどが通りすがりの野次馬だ。

仕方ない、広告宣伝だと思えば、通行人に見てもらうだけでもいいか。

幸い、テープカット後、会場の外に停めてあった十数台の新品バスが一斉にエンジンをかけ、外周を二周回ったことで、少しは格好がついた。

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