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1388話

「それでも彼女は目を開こうとしなかった。霧の中の彼女を見つめ、その白い肢体を見ながら、私の胸の内には抑えきれない興奮と、同時に罪悪感が湧き上がった。贖罪するかのように、私は彼女の腕に沿って、指先まで優しくキスをしていった。

触れることで、私が彼女の前に回ったことを感じたのだろう。キスするたびに眉をひそめ、指先一本一本を味わうように唇を這わせると、まつ毛が震えたが、それでも目を開こうとはしなかった。

防御の壁は私の優しさによって徐々に崩れていった。以前こっそり見たり触れたりしたことがあっても、やはり彼女の体に惹かれてやまない。

今回は違う。今回は正々堂々と。鎖骨から下へと辿り、胸に触れ、そ...