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1384話

私はこの変化が良いものなのか悪いものなのか分からない。それが行き過ぎた境地なのかも定かではない。

だが今、この瞬間、それがもたらす様々な感情を楽しんでいる。そしてより明確に分かるのは、それが私を夢中にさせ始めているということだ。

会所に到着すると、夏雨は少し戸惑いの表情を浮かべた。吴欣雨が遠まわしに説明する。

説明を聞き終えた夏雨は少し葛藤を見せ、腕の中の冷馨に迷いの目を向けた。

冷馨はやはり女性だ。こういう時だけ、彼女は無力さと迷いを見せる。

吴欣雨は当然、彼らに引き返す機会など与えるつもりはなく、言い終えると真っ先に連れて階段を上がった。

道中、私はこっそりと二人の様子を窺っていた。...