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138話

彼女の手は無意識に私の背中や腕を、優しく撫で、揉みほぐしていた。

時々興奮すると男のように、私の尻をぎゅっと強く掴んでくる。

私は彼女に口づけ、歯を立て、赤く染まった肌の上を舌で回る。

彼女は震え、艶やかに息を漏らし、すぐに堪えられなくなった。

彼女の手が下から忍び込み、私の誇りを掴み、思うままに弄び、まるで私の欲望を引き出し、早く準備させようとするかのようだ。

彼女の手つきはいつも奇妙で、他の女性とは違っていた。

彼女の細い指は私の逞しさの先端だけを捉え、まるで団子を摘むように素早く揉み込む。

それは全く違った感覚を生み出す。全体を握るほどの強烈さはないものの。

しかしその痺れるような感覚が...