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1315話

「私だって分かって安心したのよ」と胸をなでおろして、彼女は小さな胸を叩きながら不満げに言った。「ノックもしないで、びっくりしたじゃない」

「自分の家でなんでノックするんだよ。それに寝てると思ったから、起こさないようにしてたんだ」と私は憂鬱そうに説明した。

近づいて覗き込んで「何してるの?」と聞くと、ネットショッピングサイトが開かれていた。

妻は悩ましげに言った。「もうすぐ正月じゃない?両親へのプレゼントを選んでるんだけど、見れば見るほど何を選べばいいか分からなくて」そして急に嬉しそうな顔になり「ちょうど帰ってきたわね、一緒に選んでくれる?」

「また今度にしようよ、もう疲れ切ってるんだ」...