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1221話

陶冬梅はさりげなくお酒を頼み、方涛に勧めながら、二人は気ままな会話を始めた。

自分の見識や才能をアピールしたい一心で、方涛は腹の中の知識を全て吐き出さんばかりだった。

陶冬梅の愛らしい微笑みでの相づち、時折見せる小さな驚きや褒め言葉に、方涛は嬉しさのあまり顔がほころび、グイっと酒を飲んだ。

一見すると方涛が滔々と語り、陶冬梅は聞き役のようだが、注意して観察すれば、実は終始陶冬梅が巧みに話題を誘導していることがわかる。

二人はまずお酒の話で盛り上がり、すでにかなり飲んでいた方涛は、陶冬梅のさりげない後押しもあって、すぐに顔を赤らめ、首筋まで赤くなり、声もずいぶん大きくなった。

陶冬梅は...