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1203話

午後に孫学勇から返事があった。曹鑫という人物は、二年間インターンをしているのに、まだ正式採用されていない仮登録のジャーナリストだという。

報告を聞いて、思わず笑みがこぼれた。あちこちに残していた電話番号を見た時点で薄々感づいていたが、孫学勇に調べさせたのは確認のためだった。

すぐに電話をかける気はなかった。この件をうまく処理すれば大きなチャンスになる。会社のイメージを向上させるだけでなく、知名度も上がる。お金をかけずに大きな宣伝効果が得られ、一躍有名になれる可能性もある。

仕事を終えて帰宅した。目星がついたので焦りはもうなかった。夜の十時半、妻がすでに床についた後で、ようやく電話を手に取...