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1098話

いそいで立ち去ることもなく、女性ならそれでいいけど、男としては無理だ。ズボンの膨らみを抑えたままなんて外に出られるわけがない!

お茶を何口か飲んだ。言われてみれば、茶葉は普通のものだけど、味は確かに違う。ただ香りがいいだけじゃなく、水と茶葉が完璧に融合している感じだ。

思わず何杯も続けて飲んでしまった。元々お茶が好きだったが、ここのお茶に少し惚れてしまったようだ。

十分休んだところで、ようやく席を立って外に出ることにした。

本当は姜思思にごちそうしてもらうつもりだったのに、あの女は急いで帰ってしまい、結局俺が払うことになった。

茶館を出ると、外の冷たい風が一気に体を冷やした。

頭の...