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1010話

これからというもの、彼女が料理をしている間はずっとキッチンに張り付いていた。監視するためだ。そうしなければ、次はどんな変なものを料理に入れてくるか分からないし、知らず知らずのうちに変なものを食べさせられるかもしれない。

私が食べづらそうにしているのを見たからか、彼女はその後、あの手の変なものを持ち込むのはやめた。

だが、完全にやめたわけではなく、ただ方法を変えただけだった。栗や、クコの実、山芋、黒ゴマなど、少しはマシな食材に切り替えてきたのだ。

本心では気が進まなかった。私は衰えてなどいないし、彼女だって毎晩元気なのに、なぜそんなものを食べる必要があるのか。

ところが彼女が言うには、「今の...