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1004話

恐らく陳浩宇だけでなく、現場にいる全員が状況を把握できていない。李美婷さえも混乱しているだろう。

バカみたいだな！思わず笑いたくなる光景だ。

私も方向を変え、素早く後を追った。

しかし陳浩宇は頭の回転が速い男だ。すぐに違和感に気づき、姜思思を無視して車列から車を外し、車列の後ろにできた隙間から私たちの後を追ってきた。

目的は既に達成したので、姜思思もそれ以上は気にせず、赤信号を無視した車を取り締まるふりを続けた。

車列は市街地を回らず、直接郊外へと向かった。道中、陳浩宇は何度も追いつこうとしたが、私が阻止し続けた。

十数分走ると、車列は郊外の大きな教会の前で停車した。

全員が車か...