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69話

「夢?」

天琅君の封印が解かれ、凄惨な復讐を描いた共通の夢――。

言うまでもない。洛冰河のしでかしたことだ!

後者は沈清秋の耳元で囁いた。「師尊は『証拠』がなくて悩んでいたのではありませんか?これでもう心配する必要はなくなったでしょう?」

なるほど、あの時修雅剣の上で一瞬意識を失ったのは、沈清秋は単に体力が尽きたのだと思っていたが、実は夢魘の能力を発動していたのか。

洛冰河の目には「褒めてください!」「頭を撫でてください!」という思いが溢れていたが、沈清秋はそれを見なかったふりをして視線を逸らした。

いったい洛冰河は彼らにどんな夢を見せたというのか、これほど大勢が昭華寺に集まって真...