Chapter




Chapters
1話
2話
3話
4話
5話
6話
7話
8話
9話
10話
11話
12話
13話
14話
15話
16話
17話
18話
19話
20話
21話
22話
23話
24話
25話
26話
27話
28話
29話
30話
31話
32話
33話
34話
35話
36話
37話
38話
39話
40話
41話
42話
43話
44話
45話
46話
47話
48話
49話
50話
51話
52話
53話
54話
55話
56話
57話
58話
59話
60話
61話
62話
63話
64話
65話
66話
67話
68話
69話
70話
71話
72話
73話
74話
75話
76話
77話
78話
79話
80話
81話
82話
83話
84話
85話
86話
87話
88話
89話
90話
91話
92話
93話
94話
95話
96話

Zoom out

Zoom in

Read with Bonus
Read with Bonus

62話
「天琅君と竹枝郎は足首から頭頂まで凍りついていた。黒気に包まれた二体の氷像が中央に佇んでいる。洛冰河が殿内に足を踏み入れると、寒々しい白い氷気が彼の黒い靴から這い上がってきたが、容赦なく踏み砕かれた。彼はその二つの氷像に向かって一掌ずつ打ち込むと、硬い氷の表面に蜿蜒とした亀裂が走った。
沈清秋は石壁に半ば寄りかかり、言った。「無駄だよ。すでに形成された晶氷はそう簡単には砕けない。それにそんな打ち方では中にいる彼らを傷つけることもできないだろう。むしろこの機会に、彼らが封じられている間に聖陵から逃げ出した方がいい」
洛冰河は急に振り返り、彼の方へ歩み寄ってきた。
洛冰河を見た途端、沈清秋は...